このblogの方針と反省(2度目の四半期レビュー)

※光栄なことに梅田さんのblogでご紹介を頂いて、「単館だと思って自分の趣味に走った映画ばっかり掛けていたら、メジャーな映画評論家に紹介され、いきなり満席になって驚く映画館主」みたいな状態ですが、とりあえず、予定通り更新します。

お蔭様で 弊blog「死んでしまったら私のことなんか誰も話さない」も、My Profile 時代から通算100エントリ、開設半年を迎えました。特に今年に入ってからは、仕事が忙しかったり体調が悪かったりで、なかなか勉強もはかどらず、更新のペースも落ちて、読んでくださる方に申し訳ない…という思いや、最近リンクを貼ってくださっている方も増え、じわじわとPVも増加傾向にあり、ビビり気味で必死にやっていたのですが、「最近ちょっと辛そうだったよね」と、一部の方にはバレバレだったようです(苦笑) そんなわけで、今後も、書きたい時に書きたいことをノンビリ書いていきたいと思います。

半年やってみて色々考えていたところに、タイムリーに梅田さんのblogでは「信念・意見表明系」「観察・啓蒙系」というトピックが出て、改めて色々考えるところがありました。

私の場合、間違いなく、「信念」と言えるようなものは持ち合わせていない(そもそも私自身、自分がどうしたいのかハッキリとは分かっていない)ので、強いて言えば、自分で自分を鍛える場、修行の場 という感じです。キャリアマーケティングの一環とも言えるかもしれません。とある方から頂いたご指摘、

将来に対して何か思うところがあって、それに向けて勉強しているのではないか

というのは、かなり当たっていると思います。もっと正確に言うと(このblogでも前にも書いたかもしれませんが)今具体的なキャリアプランがあるわけではなく、自分が将来どうしたいのか、どうするべきか、方向性を見つけるためにやっている というのがいちばんしっくりします。私の場合、「自分を啓蒙する」 という感じでしょうか。

ですので、建設的に議論するための異論・反論やご指摘・ご質問はいつでも歓迎しています。(少なくとも今のところは。私の場合、オフラインでの知り合いからのコメントが大半なので、元々その人のコミュニケーションスタイルや考え方を知っているからかもしれないし、他の方も指摘しているように、数が多くなったら物理的に対応しきれるかどうかは分からないので。)

さすがにこうやって半年勉強していると、色々な物事がプチプチとあちこちで繋がって来ていることを感じていますし、始める前よりは随分自分の興味・関心というのが見えてきたので、それだけでもblogをやった当初の目的は達成できたかな、という気もします。また、blogがキッカケとなって色々と生まれてきたご縁・展開もあり、自分の興味・やりたいことを発信するって大事なことかも、とも。

そんなわけで、書き手自身の悩みを反映した「揺らぎ」を面白いと思って読んでくださる方がいるのは嬉しいです。悩みながらも、Self-developmentの手段として、今後もノンビリ、マイペースで続けて行きたいと思っています。

※以下はこのblogの四半期のまとめと今後の方針です。

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SVJEN 起業家トーク

SVJEN (Silicon Valley Japanese Entrepreneur Network) 「第3回起業家トークセッション

テーマ: 『シリコンバレーの、日本人による、映像マーケットのための起業』
スピーカー: 渡辺 誠一郎氏
(NuCORE Technology, Inc., Founder & CTO)

今日はこのイベントに行っていました。
というか、正確には、受付担当ボランティアとしてお手伝いしつつ話も聞いてきました。

以前から渡辺さんのことは存じ上げていたので、ダンディで、すごい技術者であるにもかかわらず、とても物腰の柔らかい方(かつ、かなりの麺好き。ここがわたし的にはポイント)だとは思っていたものの、ベト麺屋でランチするぐらいではなかなかお仕事の話まで聞けないので、とても貴重な体験でした。

イベントの感想はまた、追々週末にでもアップしたいと思います。


Social Networking の可能性

Do-Not-Call Registry がサービス開始してから早数ヶ月になるのですが、その弊害を痛感しています。
最近、やたらスパムメールが多いのです。
私の携帯電話には、一日4-5通は広告が届いています。

※Do-Not-Call Registry とは:アメリカでは、予め「セールス電話お断り」のデータベースに自分の電話番号を登録すると、テレマ業者は、登録した人に対してセールス電話を掛けてはならないことになっている。
FCCのDo-Not-Call説明ページ:http://www.fcc.gov/cgb/donotcall

※参考:私の過去blogでの関連エントリは、
セールス電話お断りを考える
Do-Not-Call List がコールセンタビジネスに与える影響

テレマ業者の苦肉の策として、メールのアウトバウンド業務に切り替えたところが多いのか、はたまた、電話でのセールスができなくなったので、企業がその分の広告予算をメールに向ける事にしたのか。

とにかく企業からのプッシュ型のセールスは消費者に大変迷惑がられているという印象がありますが、反面、売れるモノは売れているわけで、口コミによるマーケティング というのが、今後のダイレクトマーケティングで果たす役割を増して行くのではないか、という予測はちょくちょく見かけます。そんなわけで、実は、Social Networking には、ダイレクトマーケティングのキラーアプリとしての期待が掛けられているのではないでしょうか。

…という切り口は、既に渡辺千賀さんのblogで「普通の人セレブリティ、略して普セレ」と紹介されていましたので、リンク。
http://chika.typepad.com/blog/2004/02/orkut.html

はたまた、セマンティックWebも、共通の背景知識を有する人同士の間でやったら非常に大きなインパクトを持つだろう(特定業界・企業の中では、いちいち説明しなくても”ツーと言えばカー”な暗黙の了解がたくさんあるため)と思うので、blog によって生成される大量のテキストデータと、Social Networking による人の繋がりをうまく組み合わせれば、メタデータの価値って飛躍的に上がるのではなかろうか、などと、実は私はSocial Networking には期待をしています。(最近私の周りでも急速に流行り始めたOrkutがGoogle社員によって開発された、というのも、サーチの未来を見越してのコトに違いない!)

小さい例を挙げると、P2Pと聞いてPeer-to-Peerを連想するか、Path-to-Profitを連想するか、ATMと聞いて銀行のキャッシュディスペンサーを連想するか、Asynchronous Transfer Mode のことだと思うか、等など、ある特定の単語を読んで、どういう文脈のどういう単語と意味づけるか、というのは、かなりその人の属するコミュニティによって差がある、と思うので。

まぁ、私の挙げた例は極端なので、「そんなの前後の文脈で分かるだろう」と思う人もいらっしゃるかもしれませんが、友達に「マック(=マクドナルド)でレポート書いてきた」と言われて、「すごーい、こんな手書きフォントあるんだー」と真顔で答えたMacintoshオタクを私は知っています。


異なる価値観に耳を傾けるということ

今日は記事の紹介ではなく、徒然なるままに思うところを書きます。

最近、色々な方がリンクしてくださったお蔭でアクセス数は増加傾向なのですが、実は、私自身としてはややスランプ気味なのです…。

「自分って何に興味があるんだっけ」を掘り下げるため、帰納法的アプローチで(笑)書いているうちに何か色が出てくるのではないか?と、自分のためのスクラップブックを作る感覚でblogを始めました。最初の頃は、がむしゃらに人がいいと言うものを手当たり次第に読み漁り、みるもの全てが新鮮な感動だったのですが、放っておくと、巡回先がどうしても固定化して、マンネリになってしまうんですね。もう少し正確に言うと、「なるほどなぁ」と感心したblogを巡回先にする→巡回先で紹介されているサイトも巡回するようになる というサイクルだけだと、ある人・特定の傾向に偏った情報ばかりを取り入れている、というか。世の中には頭が良く、高潔な志を持った方がたくさんいらっしゃるので、つい感化され、「そうだよねぇ」的エントリが増えてしまってるなぁ、と、危機感を持っています。

私は文系出身、大学は法学部なのですが、ゼミでは、在日外国人の人権に関する憲法判例を使って、ケーススタディをしていました。あるテーマをディスカッションするとき、必ず、「判例に賛成か、反対か」を表明して、それぞれの立場の代弁人として意見を言いました。そこで一番勉強になるのは、自分が本来思っているのとは逆の立場になって意見を言うことでした。例えば、「台湾人軍属が亡くなったら故人や遺族の意向も無視して靖国に祀るのに、恩給はあげないなんておかしい」と思っていたとしても、敢えて心を鬼にして(?)「イヤイヤ、それでいいんです」と、その論拠を挙げるわけです。

ディベートを学んだ方ならお詳しいと思いますが、「悪魔の代弁人」に近い感じでしょうか。

自分の意見とは全く違う論理を組立てていく、というのは、当初自分が持っていた意見のアラがよく分かり、最終的には、一つの立場からモノを考える時よりも遥かに考えが深まる、とても効果的なアプローチでした。

しかし、自省も込めてですが、人間って、どうしても、自分と同じ意見・同じ価値観の人の話を聞く方が耳に優しいようで、自分と違う価値観に対して、耳を閉ざしがちな面があると思います。私から見て、ああこの人の思考プロセスは素晴らしいなぁ、と思う人は、自分と異なる意見を聞くこと・引き出すことに積極的で、議論するのが上手なことが多く、クリティカルシンキング、価値観の対立を恐れてはいけない!と、常々自分に言い聞かせています。

blogをやっていてとっても面白いのは、色んな方と色んな形でのリンクができて、思考がシンクロし、相乗効果で、自分の考えを深められる点なのですが、それに加えて、いかに自分と価値観が違っていて、なおかつ質が高い情報源をキープするか が今後の課題だなぁ、と、感じています。

自分は、自分に賛成してくれる人の意見だけ聞いているのではないか?
自分と異なる価値観の人を、排除していないか?
常に、自分と異なる意見に耳を傾ける努力をしているか?

PVが多く、露出度の高いblogでは、賛否両論が常に盛り上がっているので、それはそれで、bloggerとしては大変なのかもしれないんですが、ある意味、とても幸せなことではないかしら、と、私は思います。


突然の退職勧告~ある商社マンの生き様

「このようなことを言うのは忍びないが、君はうちの会社に向いていないんじゃないか. 君はまだ若い。次を考えた方がいいと思う。」あなたは、突然このようなことを言われたらどうするか?私は9月のある日、日比谷の焼鳥屋で上司からこのようなことを言われた実際の人間である。ここに書きつづられていることはすべて事実だ。私は、このショッキングな事実を、コンサルタントというイメージに憧れる学生と、転職を考えている社会人に送りたい. (FRI & Associates 代表・河合 拓)

「会社に依存せずに生きる」

という言葉は、格好良く、誰にとっても憧れのものですが、実際に会社に依存せず生きることは大変難しいことだと思います(自省も含めて)。「退職勧告」という、日本企業戦士にとっての危機に、一般的に不利と思われる「転職適齢期」を過ぎ、養う家族を抱えたある1人の男はいかに立ち向かったのか。彼が退職勧告を受けてから行く末を定めるまで、リアルタイムで送信されていたというメルマガには、緊迫感とリアリティが溢れています。

筆者・河合 拓さんについて少し紹介させていただくと、「触っただけで素材の組み合わせと割合を当てられる」腕っこきのアパレル商社マンから、大手コンサルファームのコンサルタントに華麗なる転身を遂げたという、異色の経歴の持ち主です。

「クールな頭脳と熱いハート」という言葉が彼以上に似合う男を私は知らない。

(こんなことを書くと私の夫が嫉妬しそうですが、夫よ、貴方には違った良さがあるので、それについてはまた別途、家庭内で話し合いましょう。)

河合さんが並みのコンサルタントとかけ離れているのは、クールでありながら、なおかつ、語りたいもの・語れるものを持ってポジティブなスタンスで物事に接し続けていることです。論理的な文章を書く人は大抵感情表現がニガテで、感情が迸る人の文章は飾りが多くて言いたいことが何かよく分からない、というパターンにはまりがちですが、河合さんの文章は分かりやすく、なおかつ人間味に溢れています。コンサルタントとして活躍しながらも、営業マンの気概と心意気を失わない彼に敬意を表してあえてタイトルは「商社マン」とさせていただきました。(私の中では、商社マン=King of 営業マン なので)

そんな彼も、転職後数年経って、自分の得意とする分野と会社の要求するスキルがかみ合っていないことにジレンマを感じ、苦しんでおられたようです。

学生や若手社会人のみならず、文字通り世界を股に掛ける人たちを多数ファンに持つ彼が、冒頭の言葉を尊敬する上司にぶつけられて決意を固め、転職活動に臨み、いかに失敗しそして成功したか。悔しさや無念、憤り、不安。アンビバレントに揺れ動くこころを、ここまで率直に、結果も出ていないのに語り続ける彼を、これを読んだ人は応援せずにはいられようか(いや、いられまい) もう結末が気になって、全部で30枚以上(Word)と思われる大作ですが、息も付かずに一気に読んでしまいました。

有料コンテンツなのですが、どうしても、私が一番心を動かされたところだけは!!というわけで少しだけ引用しますと、

しかし、私のその言葉(Tomomi注:政策提言までしたが、大前氏に「繊維業界について考えるのはムダ」と言われ、アパレル関連での戦略の仕事を諦めることにしたとのこと)を聞いて、そのパートナーは逆上したのである。「大前研一に言われたぐらいで、お前は自分の夢を捨てるのか?彼は戦略家だよ。そういうに決まっているじゃないか。でも、実際、今でも繊維業界で働いている人だっているんだ。そんなふらふらした気持ちだから、システムをやらされたりするんだよ。自分自身のやりたいこと、できること、なすべきことが明確でないから、不幸な人生をおくるんだ。だから、だらだらうちみたいな会社にいるんだ」と。

私はぐうの音も出なかった。彼の言うとおりだった。FRIで学生に、自分の進む道を明確に持てと言っておきながら、周りの環境に振り回され、得意でもないシステム開発をずるずるやっていたのだ。そして、気がついてみたら30半ばだ。一体自分はなにをやっていたんだろう。時間は有限だ。私の得意な分野に特化していれば、自分にとっても、そして、ひょっとしたら、クライアントにとっても良い結果がでていたのかもしれない。そのパートナーの言葉はまさしく「退職勧告」だった。しかし、私は彼の気持ちに感動し、目頭が熱くなっていた。

自分の今やっている仕事に対して「これでいいんだろうか」と感じている。でもどうしたらいいのか分からない。いま退職勧告なんかされたらどうしよう。

こんなことを感じている全てのサラリーマンにオススメします。なお、まぐまぐプレミアムでは月別でバックナンバー購入が可能ですので、河合氏の転職劇の全貌を読みたい方は、9月分~11月分の購入で全てが読めるようです。もちろん、これを機にメルマガを購読するぞ!という方もMore than welcomeです。

※以下はFRI関連の宣伝なので関心のある方お読みください

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