マイケル・クスマノ「サービス・イノベーションの重要性」
名残り桜

自分と社会と仕事と (2)

今年、私は自分の会社の新卒採用活動のお手伝いをしている。ハッキリ言えば、面接官みたいなものだ。ずいぶん前にもリクルーターをしたことがあったのだけど、その時は気づいていなかったことに、今回いろいろと気づくことができた。

  • 若い社員に分かるのは、「誰が見ても合格」「誰が見ても不合格」な候補者である。
  • 若い社員の場合(特にその社員が自分に自信を持っている場合)上記以外のいわゆるボーダーライン上の候補者に対する判断基準は、「自分と似ている候補者」に偏りがちなことがある。
  • 自分とタイプが違う候補者に対してもバランスの取れた見方ができるようになるには、社歴(あるいは社会人歴)5〜8年は掛かるようだ。
  • チームリーダーとして、「いろいろな人がいないと困る」と考えられるようになるのは、その後のこと。

そんなわけで、今年は、新卒の学生さんと会うことだけでなく、一緒に採用活動に関わっている(私より)若い人の話を聞くのが非常に面白かった。と、こういう話を、先日、行きつけの美容室でスタイリストさんにしたら、「美容師も、一人前と言えるようになるには、人によっても差はあるが、だいたい5〜8年掛かる」と言われた。

私はSE、美容師さんとは業種も職種もかなり違うが、この偶然の符丁には何か法則性や意味があるんだろうか?

(次回へ続く。多分。ちなみに前回は半年以上前だった。。。)

Comments

kush

興味深いエピソードですね。
個人的にも5~8年目って、一番脂ののってた時期だったような気がします。
その後うかうかしているうちに停滞したまま10年経っちゃいましたが。。

Tomomi

kushさんほどの方も、そうだったんですか?!
私も、今、「10年目の壁」むちゃむちゃ感じています。。。
何なんだろう?このモヤモヤ感。。。。
もう少し自分なりに整理がついたら続きを書けるかもしれません。

hamasta

>「自分と似ている候補者」に偏りがちなことがある

これに気づいている人って少ないと思います、、、

Tomomi

hamastaさん、こんばんは

> これに気づいている人って少ないと思います、、、

そ、そうなんですかね?(汗

ただ、(念のためにフォローしておくと、)そういう傾向があること自体は、それほど害はないのかなと個人的には思っています。

1)誰が見ても良い人は良いので、すぐ分かる(笑)
2)若手にリクルーターをやってもらう場合、面接官というより、会社のPRのため比較的優秀な社員をあてることが多いので、「会社的に今後もこういうタイプをとりたい」と考えている場合は、「似たタイプの候補者を評価してしまう」のはプラスに出てくるかもしれない
3)若手だけの意見で採用が決まることは普通ない。

リクルーターの後に管理職クラスの面接があって、役員面接があって、ようやく決定、というのが日本企業の一般的な採用活動だと思うので

eurospace

そういえばワタシの世界も、一人前になるまでの「修行」に5~8年はかかりますね。場合によってはもっと(10年以上かかることも)。ワタシは7年でした。これまた符合してますかねぇ。

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