SONYのCEOに非エンジニアのアメリカ人が就任
March 09, 2005
Sony, Lagging Behind Rivals, Hands Reins to a Foreigner
http://online.wsj.com/article/0,,SB111013718789171541,00.html?mod=article-outset-box
前回エントリした記事(元ネタは1ヶ月前のだけど・・・)で、ホントに日本の製造業のR&Dは大丈夫か?と書いた途端、新商品を出しても中国のメーカーに18ヶ月で同程度の性能の商品を開発されてしまうSONYから、出井社長退任、替わってCEOには、現アメリカ法人トップの元CBSのエグゼクティブ、Howard Stringer氏が就任するというニュースが。
Stringer氏には、エンジニアとしてのバックグラウンドはなく、
The move represents a recognition that Sony badly needs to change as it navigates a transformation in its core consumer-electronics business. The company that invented the Walkman and dominated the videogame market with its PlayStation machine has increasingly lagged behind in the Internet era. Nimbler rivals have beaten Sony to market with new products such as flat-panel television sets. The rapid rise of Apple Computer Inc.'s iPod digital music player has given Sony fits.
だそうです。
今回の人事のポイントは、
- 現在SONYの屋台骨であるエレクトロニクス(売上の6割)ではなく、映像(売上の1割)・コンテンツに強い人材がリードを取ることによって、ハードウェアにおけるイノベーションからサービス・コンテンツ含めたソフトな面での競争優位を確保する方向に戦略をシフトするのかどうか
- アメリカの市民権は持っているが、元々イギリス人で、今もあんまりアメリカにはいないらしいStringer氏がどこまでグローバル企業SONYのトップとして手腕を発揮できるのか
Stringer氏の実績や、ハイテク企業のCEOとしての能力がどうかは分かりませんが、今回の人事は、社内外から「出井政権」に対する不満が高まってきたので出井さんが引責辞任したものの、単に今、SONY社内で他に適当な人がいなかったのでは?(=あくまで臨時のCEO)という気もチョコッとしました。
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