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最近うれしかったこと

ちょっとここのところ仕事が立て込んでいたり、色々ありまして、更新滞り気味、トーン暗めですみません。
人間としてパワーが落ちてました。やわですねえ。我ながらガッカリです。
今週納期なので、もう少し更新は滞ります(笑)

今日はうれしかったことだけ。

ほぼ日刊イトイ新聞の「ぼくは見ておこう」が2月8日に連載再開したんですよ!!

松原耕二さんに影響されてしたためた「20世紀最強のCEO」をエントリしたのが、1月20日だったので、偶然の一致みたいなものを感じて、とてもうれしかった。

自分がブログをやっているので、とてもよく分かるのですが、何らかの形でフィードバックが来るって嬉しいものなんですよね。松原さんが「また書いてみようかな」と思う数多くのキッカケの、その中の一つとして、私のファンレターが届いていたんだったら、うれしいし、何はともあれ、自分をインスパイアしてくれる書き手の文が再び読めるのはうれしいです。

あと、BusinessWeekの最新号の特集が、Outsourcing Innovationというお題で、私が先日紹介した、ODM関連の話が出ています。BWの記事では、具体的に、この製品ではデザインはこのぐらいの割合アウトソーシングされてる、みたいな数値が出ているのが興味深かったです。まあ、製造業全体でいうと、まだデザインまでアウトソーシングされるのは割合としては少ないのでしょうが、今後間違いなく増えるのでしょう。また、逆に、デザインにこだわることで競争優位を実現しているAppleの話なども出ていました。

最近、Purchasingみたいな専門誌にハマっています。年度末で、リンク集もアップデートしようかなと思っています。


SONYのCEOに非エンジニアのアメリカ人が就任

Sony, Lagging Behind Rivals, Hands Reins to a Foreigner
http://online.wsj.com/article/0,,SB111013718789171541,00.html?mod=article-outset-box
 

前回エントリした記事(元ネタは1ヶ月前のだけど・・・)で、ホントに日本の製造業のR&Dは大丈夫か?と書いた途端、新商品を出しても中国のメーカーに18ヶ月で同程度の性能の商品を開発されてしまうSONYから、出井社長退任、替わってCEOには、現アメリカ法人トップの元CBSのエグゼクティブ、Howard Stringer氏が就任するというニュースが。

Stringer氏には、エンジニアとしてのバックグラウンドはなく、

The move represents a recognition that Sony badly needs to change as it navigates a transformation in its core consumer-electronics business. The company that invented the Walkman and dominated the videogame market with its PlayStation machine has increasingly lagged behind in the Internet era. Nimbler rivals have beaten Sony  to market with new products such as flat-panel television sets. The rapid rise of Apple Computer Inc.'s iPod digital music player has given Sony fits.

だそうです。

今回の人事のポイントは、

  • 現在SONYの屋台骨であるエレクトロニクス(売上の6割)ではなく、映像(売上の1割)・コンテンツに強い人材がリードを取ることによって、ハードウェアにおけるイノベーションからサービス・コンテンツ含めたソフトな面での競争優位を確保する方向に戦略をシフトするのかどうか
  • アメリカの市民権は持っているが、元々イギリス人で、今もあんまりアメリカにはいないらしいStringer氏がどこまでグローバル企業SONYのトップとして手腕を発揮できるのか

Stringer氏の実績や、ハイテク企業のCEOとしての能力がどうかは分かりませんが、今回の人事は、社内外から「出井政権」に対する不満が高まってきたので出井さんが引責辞任したものの、単に今、SONY社内で他に適当な人がいなかったのでは?(=あくまで臨時のCEO)という気もチョコッとしました。


Chinese telecom companies come calling

PC製造業にみるバリューチェーンの変化と海外アウトソーシングというエントリでは、PC業界で中国や台湾のEMS/ODMが設計や製品開発に進出していること、民間企業がリードするアメリカのR&Dでは、テレコム業界企業のR&Dに対する投資額が下がっていることをご紹介しました。これらから推察できることかもしれませんが、中国のハードウェアベンダがグローバルテレコム市場におけるプレゼンスを増しているようです。

Electronic Business - Chinese telecom companies come calling - 2/1/2005 - Electronic  Business - CA499134
http://www.reed-electronics.com/eb-mag/article/CA499134?industryid=2112

ここでは、Huawei Technologiesを中心に紹介されています。

Sales outside China went from close to zero in 2000 to $1.1 billion in 2003 and were expected to reach $2 billion in 2004. Total sales have grown by more than 40 percent for each of the last two years, even as the global telecom equipment market has shrunk and dragged Alcatel

既に2004年は売上$2billion、2005年はアメリカやヨーロッパでの業績の伸びが見込まれるため、更に二倍の売上を予測しています。

また、この記述だけを鵜呑みにするのは危険でしょうが、もし↓が本当だとすると、

FiberHome Technologies Group, a commercial arm of a Chinese national research center that makes optical fiber cables and gear, gained major contracts last year in India, Iran and Australia. And analysts say that the next Chinese company likely to branch out into the global market is Harbour Networks, founded by former Huawei employees to develop next-generation data networking equipment.

産学連携や、大企業からのスピンアウトによる起業といった、シリコンバレーモデルに近い生態系が既に中国には育まれつつあるという見方もできるかもしれません。

それから、これまでは中国の工業製品と言うと、「安かろう悪かろう」模倣品という文脈で語られることが多かったかと思います。ハイテクの世界では、新商品が出ると、18ヶ月で中国のメーカーが同程度の品質の商品を、1/6~1/10の価格で投入できるようになった、つまり、中国ベンダよりも価格競争力のない先進国のベンダは、18ヶ月以内に次々イノベーションを起こしていかなければ競争力を維持できないという話を夫から聞いたばかりですが、更には、製造工程の効率化・模倣だけに留まらず、近年はR&Dにも非常に力を入れているとのこと。その人件費の安さから、欧米資本の企業も、R&Dの拠点を中国に移すことが増えてきています。

The Huawei threat comes not from low-cost manufacturing—which is now a given throughout the industry—but from low-cost engineering. Huawei has an R&D work force of more than 10,000 people, many of whom have master's or Ph.D. degrees and whose  salaries are one third to one fifth those of their Silicon Valley counterparts. Thus, many multinationals are lowering their R&D costs by setting up operations in China, say analysts. "There's no question that foreign vendors are locating more and more R&D here," says Beijing-based consultant Natkin. Nortel now has more than 1,000 engineers working on research and development in China—about one fifth as many as at its R&D headquarters in Ottawa, according to the company. Lucent Technologies opened a 3G R&D center in Nanjing in September 2003 and announced plans to expand it last fall. Also last fall, Juniper Networks announced that it would soon open a research and development center in Beijing.

Nokia will have 40 percent of its worldwide handset R&D based in Beijing

しかし、依然として残されている中国ベンダの第一の課題はブランド力、

Because U.S. and European consumers may not recognize the Huawei brand name, the company will concentrate on selling to mobile operators that will resell the handsets under their own name or will cobrand them with Huawei, says Lee.

第二が、中国以外におけるディストリビューションのようです。しかし、後者は3Comとのジョイントベンチャーで補完しており、2004年だけで、そのジョイントベンチャーは$300millionを売上げ利益を出しています。しかし、3Com本体の売上は急速に落ちており(1999年は$5.2billion→2004年は$698million)元々どういう分野で強みがあったのか知らないので、理由が分かりませんが、いずれHuaweiに買収される可能性もあるだろうというアナリストの予測が紹介されていました。

Huaweiにとって直接的な競合には当たらないのかもしれませんが、ネットワーク機器と言えば外せないプレイヤーであるCiscoについては、Chambersのコメントが紹介されています。

Cisco has over the last couple of years acquired 14 companies involved in network security. And as for service, Chambers intends to take Cisco from just selling networking equipment to helping customers figure out how to use new networking capabilities to boost productivity and the bottom line. "We will be not just a vendor but a trusted business advisor as well," he told the analysts.

Ciscoは元々、"R&D"の"R"にはそれほど力を入れず、他のベンチャーを買収して製品ラインナップを拡大するのが得意な会社として有名ですが、このメッセージは、かつてLouis GerstnerがIBMをサービスの会社に変革したことを彷彿とさせます。

通信業界におけるイノベーション、ゲームのルールが変化して来たことの一つの表れかもしれません。


味の落ちたベト麺屋

連続して小ネタ系ですいません。でもやっぱりVietmenloverとしてはこれは書かねばと思ったので。

以前、独断と偏見のBest Vietmen in Silicon Valleyというエントリで、おいしいと紹介したことがある店の味が落ちていましたので、報告します。

Metroの「top three in the South Bay」(とかつては言われた)Pho Thanh Long
2450 El Camino Real
Santa Clara, CA 95051
408-983-0888

前はおいしかったのですが、先日久しぶりに行ったら、相変わらず混んではいたんですが、以前店を切り盛りしていたきびきびしたお兄さんの姿がなく、何とも要領の悪いモタモタした店員さんばかりで、イヤーな予感がしたのですが、麺の方も、MSGバリバリになっていました。。。。残念。。。。ここがダメとなると、家から車で10分程度で行ける店は、Pho Binh Minh Sunriseしかなくなってしまうので。

El Camino沿いは、数年前から韓国・インド勢の台頭によって続々ベト麺屋が閉店(去年、数少ない生き残りのPho Cuong 4も閉店)していて、イキオイが落ちているのが気にはなっていたのですが、これでほぼ絶滅したと言って良いと思います。

逆にサンノゼ方面は、まだまだ店が増えてるんじゃないかとも思うのですが、最近あんまり新規開拓ができていません。