Zion and Bagdad Cafe
December 03, 2004
先週はThanksgivingのお休みだったので、ザイオン国立公園と「バグダッド・カフェ」に行って来ました。4泊5日で合計1,500マイル(もちろん運転は夫と交互に)ほど走りました。街から一歩車で外に出ると、「アメリカってむちゃむちゃ広いんだなあ」「殆どの場所は田舎なんだなあ」と痛感できるので、面白いです。
気楽な気持ちで訪れたヨセミテでアメリカの国立公園の魅力に取りつかれ(こういう日本人は西海岸には多いと思う)以来、休みといえば国立公園へ行ってるような気もしないでもないですが、今ではてくてくのんびり歩くだけなら(岩登ったりはできません)3-4時間のコースは踏破できるようになりました。
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ザイオンへはお正月休みにも行ったのですが、前回は雪と氷で道も悪かったし、トレッキングコースも閉ざされているところが多かったので、今回はかなり楽しめました。 |
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Hidden Canyonと言われる見どころへ行くコースは、「高所恐怖症の人にはオススメしない」と注意書きがあったので、一体なんで?と思ったら、こういう道のりでした。 |
グランドキャニオンは、普段着で来てパノラマ景色を楽しんで帰る人と、谷底まで1日がかりで歩いてキャンプして帰って来る気合の入った猛者と、両極端な観光客がいるのが面白く、とにかくそのスケールのでかさに圧倒されますが、ザイオンは、もっと自然を身近 で感じられます。草木や湖(というか水溜りに近い)の息吹を感じられるのも清々しいです。
田舎へ行くとどうしてもこてこてのアメリカンな料理が多くなるので、胃がもたれがちなのが玉に瑕ですが、ザイオンのお膝元には、Zagat Ratedな店が2軒もあることが判明。うち1軒へは行ってみましたが、ハーブや野菜の味が活かされていて、なかなかおいしかったです。
帰りがけ、ちょっとだけ(片道20マイルほど)寄り道をして、ルート66へ。 映画「バグダッド・カフェ」が撮影された店が実際に存在する!ということを最近知り、今回の目的地に近かったので、行ってきました。
バグダッド・カフェ 完全版 | |
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うだつのあがらない冴えない面々が、まるで互いの傷を舐め合うかのように寄り添っているバグダッド・カフェ。モハベ砂漠の真ん中にぽつねんと枯れ木のように存在していたモーテルが、あるドイツ人女性の登場で、まるでオアシスのように瑞々しく息づき始める…というハートウォーミングなドラマです。
主要な登場人物は10人程度だし、舞台はひたすら砂漠、そして荒れ果てた一軒のモーテルという非常に地味な映画なのですが、砂漠の黄色や夕日の赤、真っ青な空という強烈な色彩のコントラストが美しく、ヨーロッパ映画らしい、独特の温かい余韻を残してくれます。ちょっと心がパサパサした時に観ると「人生って、そんなに悪いものじゃないよね」という気持ちになれる(笑)ので、オススメです。
現地へ行って見ると、店の前に給油機とタンクがないぐらいで、映画の世界そのままでした! |
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オーナーは、映画と正反対のとっても愛想の良い白人女性で、ゲストブックや世界中から来たお客さんからのハガキや写真を見せてくれました。ゲストブックを見るに、映画「バグダッド・カフェ」が人気を博したのはフランスと日本、そしてヨーロッパ(ドイツやベルギー)だったようです。店内には、なぜか宮崎県方南町(だったか、川南町だったか、記憶曖昧…)の地図まで貼ってありました。
渋滞さえなければ、ラスベガスから車で片道2時間くらいだと思うので、ベガス方面へお出かけのヨーロッパ映画ファンはぜひ一度訪れてみてください。夫が学校の友達から貰った「地球の走り方」という本(なぜかアマゾンでは見つからない…)の、超大雑把な地図で行きましたが、周りにホントに何もないので、道に迷いようがないです(笑)暖かい日なら、バイクやオープンカーで走るのも気持ち良さそうです。
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