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民間企業がリードするアメリカのR&D

MITのTechnology Review 12月号に、R&Dに関する面白い記事がありました。有料雑誌なのであんまり引用はしませんが、印象的だったポイントをメモしておきます。

  • アメリカにおけるR&Dは、圧倒的に民間企業がリードしている。2003年、連邦政府のR&D予算は$22.3B、大学は$35.9B、民間は$253.2B
  • 世界で最もR&Dにお金を掛けているトップ5社で、連邦政府と大学のR&D予算を上回る投資をしている
  • 世界で最もR&Dにお金を掛けているトップ150社のうち、アメリカは42%、ヨーロッパ33%、日本は25%
  • R&Dへの投資額や、伸び率は、業界や会社によって大きな差がある。伸びが著しいのはライフサイエンス、落ち込みの激しいのはテレコム

ちなみに、世界で最もR&Dにお金を掛けているのはFord。上位15社に占める、アメリカ企業は7社、自動車メーカーは5社でした。但し、対売上比でみると5%程度で、パーセンテージだけ見ると、バイオやソフトウェア、半導体の半分以下なので、要は売上が大きい、ということかもしれません。

R&D予算の対売上比や、R&D予算の伸び率と、その業界・会社の成長度の関係を調べてみると面白いかもしれないなあと思いました。あと、国別でも見てみたい。勿論、お金さえ掛ければよいと言うものではない(使い方にもよりそうだし)でしょうが。

Comments

sugimoto

ここで「R&D Scoarboard」という指標が公表されています。ご参考までに。
http://www.innovation.gov.uk/projects/rd_scoreboard/introfr.html

Tomomi

杉本さん、データのご紹介、どうもありがとうございます。
国別で、アメリカのみならずEU各国との比較も出ていて、これはまた興味深いですね。
国によって得意とする産業や、研究開発に対する政府のスタンスなども違うでしょうから、政策とあわせて見ると面白そうですね!

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