アドバイスの聞き方 (SHIHOスタイル)
世界最速のチップ作りに賭ける~SVJEN 第5回起業家トークセッション~

第五の権力 アメリカのシンクタンク

日本に帰っていた間に「SVJEN日本支部結成準備集会」(と言うと何だかすごそうだが、実態はただの飲み会…)に参加して来ました。

日本にいながらSVJENに協力してくださるボランティアの方々、ベイエリアでの活動を経験して日本に帰った方々や、日本での今後の活動に興味がある、あるいは今やっている活動とSVJENとの間で何かできそうな方々に声を掛けさせていただいたら、聡明で前向きなエネルギーに満ちた人が一堂に会して、とても刺激的で楽しい一夜になりました。

「日本の野球選手にとって、メジャーリーグ移籍が自然な選択肢となったように、ビジネスパーソンにとっても、シリコンバレーへの転職あるいは起業という選択肢がもっとメジャーになっても良いのではないか?」「シリコンバレーが起業に適した土地だというなら、シリコンバレーで日本人が起業した会社が日本に逆輸入される、というやり方が、日本の商習慣や雇用慣習に風穴を開ける一つの手段になるのではないか?」などなど、キャリアやITの話は勿論ですが、政策や教育といった広い観点で、話は大いに盛り上がりました。ボランティアやってると大変なこともあるのですが、こういう、素晴らしい人との出会いが一番の財産だなあ、と、改めて思いました。

非営利団体としてのSVJENが、今後何ができるんだろう?と考えながら読んだ、もう一つの非営利団体の形がこちら。
第五の権力 アメリカのシンクタンク

「三権」と言えば、立法・司法・行政ですが、第四、第五の権力とは一体何でしょう?(答えは最後に)

アメリカにおける政策形成・実行のプロセスとそれを支える人材供給に、どのようにシンクタンクが貢献しているか、について書かれた本です。

多くのアメリカのシンクタンクが、財産家の多額の寄付(大金持ちの存在、寄付という行為に対する規範的・税制的な考え方の違いが日米では存在する)によって支えられている「非営利団体」である、ということを、私はこの本を読むまで知りませんでした。

非営利団体、と言っても、自分達だけで象牙の塔に篭って研究に邁進するだけではなく、実務家との盛んな人材交流の様子(本では「回転扉」と表現されるほど)についても詳しく書かれており、即戦力になりうるアウトプットを生み出そうとする迫力や気概を感じました。また、保守系・リベラル系と、比較的特定の政党に近い政策を打ち出すシンクタンクもあるようですが、どちらにも肩入れせず中道を行くのが現在は主流らしく、そのタイトロープを泳ぎ切るには、高度な政治的バランス感覚や経営手腕が必要ではないかと思いました。

アメリカのシンクタンクのホームページでは、年齢・性別などを入力すると、幾ら払う必要があって、幾ら年金が貰えるのか、シミュレーションまでできるというヘリテージ財団のホームページ事例が紹介されており、また、各シンクタンクでは、それぞれ現状の政策に対する代替案も示されている(らしい、実物は未確認)一方、日本では、「年金未納問題」が世間を騒がせ、政治家ですら正確に政策を理解しきれていない実態が露呈するなど、強烈なコントラストとなっています。

トータル的には、「アメリカ政治の裏表~影の立役者・シンクタンク」という感じで、読みもの的に読むと面白い本だと思います。日本の年金未納問題や、アメリカ大統領選、というタイミング・時流にも合っていますし。

私は、そもそも政策がどのように形成され、実行されるのか、現状どのような課題があるのか、あまりよく知らず、従ってシンクタンクの具体的な成果やそのインパクトについてもイメージが掴みきれていないので、「シンクタンクこそが打開策である」という「シンクタンク・ジャンキー」の気持ちはまだよく理解できないところもありますが、政治家でも学者でも公務員でもなく、かといって民間企業でもない立場から世の中を変えようとする動きの存在、という意味で興味深く読みました。また、非営利団体の運営手法などについても、学ぶところが多くありました。

ちなみに著者の横江久美さんは松下政経塾(これもある意味非営利団体でシンクタンク的?)出身でご自身もPacific21というシンクタンクを主宰。文体は骨太で非常に読みやすかったです。

さて冒頭の問いですが、第五の権力が「シンクタンク」であるというのが横江久美の主張なので、残るは第四ですが、アメリカでは「マスコミ」ということで、ある程度世論は一致しているようです。

Comments

cheap jordans

*Cool! Very interesting post. I like Momo (also because it reminds me of Momotarou, the peach boy) and Pochi and Tama. What a

nice dog in the pic!

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