« SaaS (Software-as-a-Service) もここまで来たか | Main | ソフトウェア業界の現実(の一側面) »

October 04, 2006

Comments

hama

悲しいかな日本のソフトウェアで世界に通用しているのは
ほぼゲーム産業のもののみ、、、
(組み込み系は知らないけど)

そしてその理由は?
わかる、わかるんですよ。
この業界にいるとね。

いない人には絶対わからないかな、、、

Tomomi

hamaさん、
コメントありがとうございます。

「この業界」が具体的にどこのことを指しておられるのか分からないので何とも反応しづらいのですが、今の時点ではゲーム以外の日本製ソフトウェアが世界で通用していないというご指摘は事実だと思います。

いずれにせよ、これからも日本のソフトウェアがグローバルに通用しないのかどうかは、お客様が決めることだと思います。
「市場の判断に任せる」というやり方は万能ではないかもしれませんが、グローバル/ドメスティックを問わず、本当に役に立つものを提供できているソフトウェアベンダーが、最終的にはお客様に選ばれて行くのではないでしょうか。

ただ、実際に日本のソフトウェアベンダーから購入するお客様の事業は必ずしもドメスティックではないわけなので、日本企業の国際競争力という観点からは、「日本のソフトウェアベンダーはこれからもドメスティックで良いのだ」とは言い切れないのではないかな。と思っています。ドメスティックな事業を全否定するわけではありませんが、日本の産業全体がグローバル化していく中で、ソフトウェアもまたある程度一定の割合でグローバル化の方向に向かうだろう、というのが個人的な意見です。

黄昏

MicrosoftのWindows製品の品質をあそこまで?向上させた裏には、
日本の大手ベンダ(FやN)の技術者との協業があったのは、IT業界
でプログラマなエンジニアならそれなりに知られてる有名な話です。
その意味で技術力や開発ノウハウには差があるどころか、こと品質
に対するケアを考えると日本のほうが上をいっている、と言えます。
ではなぜ世界に通用するソフトウェアが作れないのか?
理由は色々あるので一概には言えませんが、自分なりに思うのは
「ソフトウェア的な業務集約化/自動化による楽さを追及するマインド
が日本人には欠けていること」と、「ITエンジニアの社交性(宣伝する
ため人前で話すこと)が欠けていること」のが理由として挙げられます。
前者により、もともと作らないことに加えて作っても宣伝しない。
これでは売れるものは出来ませんね。

Tomomi

黄昏さん、
コメントありがとうございます。
確かに、クスマノの「ソフトウエア企業の競争戦略」でも、
「日本人はソフトウェアを作れる」「しかも品質もアメリカより高く」「コードの再利用等も進んでいる」と指摘されていましたよね。
それと同時に、「しかしながら日本人はソフトウェアでどうすれば儲けられるかは知らないようだ」「組込み系を除いて海外では競争できていない」とも。

ご指摘の点はどちらも同感です。
「自動化による楽さを追求するマインドの弱さ」の背景には、日本企業は雇用が安定的だし現場のオペレーションが強いので、「人間系」が強いこともあるのかもしれないですね。CRMやRFID等、いかに人のスキルに依存しないでオペレーション品質を一定に保つか、という観点ではアメリカ人は強いなあと感じます。
「エンジニアの営業マインド」についても、やはり、起業に対するハードルの高さがあるのではないでしょうか。
それは、ベンチャーキャピタル等のリスクマネーや、日本における与信のあり方とかの問題で、個人のリスクが相対的に高いこと等が原因でしょうし、あと、「同じメンバーで和気藹々と長期的にやりたい」みたいな気質もあるかもしれないです。
以前、シリコンバレーで起業された方から伺ったのは、会社を売却するかしないか、社員に意見を聞いたら、日本人は全員「大手に買収されても今のメンバーで仕事を続けられる方が良い」と賛成、アメリカ人は全員「大手に買収なんかされたら、何のためにベンチャーに入ったのか分からない」と反対だったそうです。

hama

この業界=ソフトウェア業界ですね。
無論ソフトウェアといってもいろいろあるわけですが、
特にASP/パッケージ、コンシューマーと呼ばれる領域
(WindowsClient~WWW~LinuxServerが活躍する世界ですね)
に近いところで下っ端として潜伏しています。
下っ端ごときに何がわかるのかという意見もあるでしょうが、
内側から見ているとわかってしまうんです。
あるものが、世界中の同業他社と比較して、機能的にはどうみても世界トップクラスのソフトウェアでありながら、
国内で業界シェアの半分すら取れず、欧米では全く売れない。
現場から見ていてなんとなく理由は感じていたのですが、
以下のエントリーとその末尾の関連記事を読んで完全に結びつきました、
http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20061003/1159869683#seemore
それは経営の欠如です。
(日産のゴーン社長が、「日本には経営だけが無い」と嘆いたそうですが、まさかそれを自分が実感することになろうとは、夢にも思いませんでした)
品質の追求や、技術に対する熱心さは素晴らしいのに
(往々にしてそれは徹夜や休出など、現場レベルの犠牲により成り立っています)
そのほかの部分ではまるでダメなんです。
ろくなマーケティングもなければ、子供だましのような販売戦略立案と広告宣伝、法と契約に関しての無知、過剰過ぎる品質要求とその結果としての価格競争力の欠落、追い詰められると精神論に逃げる、等々挙げていけばきりがありませんが、
全てひっくるめて「経営の欠如」でまとめられます。

経営者も、ベテランの技術者と同様の専門職である/あるべきだという意識がゼロに見えるんですね。
いったんこれに気づくと、もう既存の日本のソフトウェア企業の99%がダメに見えます。
だから自分が期待しているのは、新しい時代の経営者です。
ソフトイーサー社のような若く優秀な学生集団や、
元技術者が興したベンチャー企業の数々です。

>日本における与信のあり方とかの問題
もちろん、法的な枠組みの違いもありますよね。
(案外と、法の違いが決定的な差に繋がっているのかもしれません。良く整備された法律は、肥沃な土地みたいなもののはずですから。)
法の側がベンチャーを育てようという意識を持って作られていかなければ、、、

Tomomi

hamaさん、
私も某SIerしかも日本に帰ってきてからは泥臭い現場で働いていますので、おっしゃっていることには全く同感です。
ただ、「今はできてない」けど「未来永劫絶対できない」とは思っていないし、逆に言えば「できるようにするためには、どうすればいいか?」を考えるべきだと思っています。このブログもそういう精神で書いています。
私が言いたいのは「それで、ホントに日本の将来の国際競争力は大丈夫なんだっけ?」「それで、日本の現場のエンジニアは幸せなんだっけ?」ということなんですよ。
言い換えれば、品質や機能の面では十分世界に伍すソフトウェアを作る能力があるのに、なんで日本からMicrosoftやGoogleに肩を並べる会社が出てこないのか?と。今のままじゃ悲しくないですか?現場の頑張りも、けっこう限界に来ていると個人的には思っています。(余談ですが、その筋の知人に聞いた話ですが、最近日本のソフトウェア業界では鬱病が激増しているのだそうです。)
是非とも、今後もよろしくご教授・ご鞭撻ください。

hama

うつ病ですか、まさに思い当たります。
そういえば、PGとして配属された若い女の子が入社半年くらいから辛くなるようでボロボロと辞めていきますね。
1年で3人もいなくなると、残された人たちの指揮がガタ落ちになるんですけれど、それでも危機感を感じ無い人もいるんですよ。
愚痴っぽいので止めますが、辞めてしまった子には非常に気の毒です。
この業界に入るなら何を基準に会社を選ぶべきかを、入社前に伝えてあげたかったなあと。
「若者はなぜ3年で辞めるのか」という本が売れているそうですから、案外と違う業界でも似たような事が起きているのかもしれませんが、、、
では、次の投稿も楽しみにしています。

The comments to this entry are closed.

January 2010

Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

Photo Albums

Blog powered by Typepad